神奈川県住宅供給公社は10月1日、相武台団地商店街(相模原市南区相武台団地2)に多世代交流施設「ユソーレ相武台(以下、ユソーレ)」をプレオープンする。
高齢化率が約47.3%(2018年1月1日現在)という超高齢化団地の空き店舗と広場を活用して団地の活性化を図る公社の「グリーンラウンジ・プロジェクト」の一環。4年前にスタート、コミュニティカフェなどのオープンで新たな客層・コミュニティーが誕生し、取組みが広がりつつあるという。
ユソーレは、元銀行の大規模な空き区画を活用。公社グループのシニアライフ振興財団が運営する。延床面積は約382平方メートル。「暮らす力になる"場"」をコンセプトに据えて、ミスト岩盤浴を備える温浴スペース、電源とWi-Fiを備え、飲食持ち込み可能なカフェやワークショップスペース、キッズスペースなどで構成する多世代交流スペース、介護予防と未病改善を行うデイサービスを配置する。
インテリアには、二宮団地で廃止した住棟の木材や照明機器、建具、郵便受けを活用。シャッターが銀行の面影を残す。あわせて、シンボルツリーのケヤキがある中庭を総芝生化し、老朽化した噴水を水遊び場に変えた。ユソーレのテラス、商店街の外装リニューアルとあわせて、団地商店街エリアが生まれ変わった。
コミュニティーカフェを4年前に開業し、商店会の副会長を務める佐竹輝子さんは「万感の思い。2年7ヵ月前に銀行が撤退し、人通りが大きく減ってどうなることかと心配した。再び、人が集える場所ができてうれしい。空き店舗もほぼ埋まった」と笑顔を見せる。
1ヵ月のプレオープン中に施設利用料などを調整し、11月1日にグランドオープンするという。