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相模原の「団地カフェ」3周年 まち再生のコミュニティー拠点に

ひばりカフェの佐竹さん(左)、隣に入居した新店舗の定休日にフラワーアレンジメント教室を開く「たかはしさわこ」さん。ともに地元在住。

ひばりカフェの佐竹さん(左)、隣に入居した新店舗の定休日にフラワーアレンジメント教室を開く「たかはしさわこ」さん。ともに地元在住。

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 相武台団地のオープンカフェ「ひばりカフェ」(相模原市南区相武台団地2)が開業してまもなく3周年を迎える。店主の佐竹輝子さんは「あっという間」と笑顔を見せる。

 カフェが入居する団地の高齢化率は約47.3%(2018年1月1日現在)、相模原市の高齢化率25.4%(同)の2倍近い数字だ。団地を管理する神奈川県住宅供給公社は2015年、若年・子育て世代に住んでもらうために団地再生プロジェクトを立ち上げ、既存ストックを活用したまちづくりをスタートした。

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 カフェは空き店舗活用の最初のモデルケース。「団地外の人がわざわざ来てくれるような場所ではないし、団地に住むお年寄りは『カフェ』という言葉に馴染みがない。試行錯誤の繰り返しだった」と振り返る。

 「お年寄りへの情報発信は紙媒体が一番なので、店の前に大きなイベントカレンダーを置いてチラシを配った。すると少しづつ、口コミでお客さんが増えてきた。みなさん、コーヒーを飲みにではなく、会話をしに来ている。最初は意識していなかったが、コミュニティーの場になってきたと実感している」

 カフェ2階のフリースペースの営業に加え、春・秋の大イベント、三浦の魚などを売る月1回の青空市、空き店舗を活用した子ども食堂にも関わる。今夏に始めたビアガーデンは団地外から若い人もやってきたという。「店前の広場を活用したイベントを開くために、出店者をひとりで探し回った。本気であることを示し続けたら、みんながついてきてくれるようになった」

 空き店舗活用プロジェクトは4年目に入り、新しい事業者が増える一方、これまで団地内で商売を続けてきた店舗と温度差があるという。「新しい取り組みに対して理解が得られず、今年はじめに商店街を解散したが、イベントなどの助成金が必要だったりしたため新たな商店街をつくった」という苦労も。

 今後の展開について、「『住んでいる街を好きになってもらおう』という思いを継いでくれる人を増やすことが目標。私は64歳で事業をスタートした。若い人ならもっとたくさんのことができるはず。営業時間外の夜間帯を活用したい人には協力する」と話す。

 営業時間は10時~18時。