町田で「メディア・アート展」-新進アーティストの意欲作品を紹介

昨年の「メディア・アート@フロント」展の様子

昨年の「メディア・アート@フロント」展の様子

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 町田市立国際版画美術館(町田市原町田4、TEL 042-726-2771)で11月8日・9日、デジタルアートやメディア・アート研究の最先端を紹介する企画展「メディア・アート@フロントII」が開催される。

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 企画は、メディア・アートの多様なあり方を紹介する「デジタル・インターコネクション展」の第2部として昨年から行われているもの。同館で映像作品を担当する学芸員の箕輪裕さんは「既存の美術館では取り上げられにくい若手アーティスト・研究者の作品発表の場」と説明する。

 会場には、ARS Electronica 2007「Next Idea / honorary mention」を受賞した中村崇之さんの体感型インスタレーションのほか、東京芸術大学芸術情報センター講師の中野圭さんが制作したウェブカメラでプレーバックや逆再生を行うシステムによる映像作品などを展示。そのほか、小柳淳嗣さん(ONZO)、谷口暁彦さん(東京芸術大学映像研究科研究生)、渡邊朋也さん(多摩美術大学図書館)の5人が出展する。

 箕輪さんは「デジタル作品は世界中どこで見ても同じなので、希少性や貨幣的価値からはほとんど解放されている。メディア・アートの可能性を充分に発揮してもらうためには、『商品』としてのコレクションに頼る美術館のあり方を変える必要がある。自由な活動から誕生した有形無形のものすべてが美術館のコレクションと考え、新しいアートに関心のある人が自由に集まり、交流することをサポートしていきたい」と意気込みをみせる。

 企画に先立ち11月1日・2日、第1部企画としてネット上の展覧会「ネットアーツ・オルグ2008」展の選考経過を公開。世界各国から約40作品の応募があり、日本人アーティストが12年ぶりに大賞に内定したことも明らかにした。正式な結果は今月15日に公表予定。

 開催時間は10時~17時。

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