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玉川大学で「ジョン・グールドの鳥類図譜」展 日本国内初44巻公開

第1期展の様子

第1期展の様子

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 玉川大学教育博物館(町田市玉川学園6、TEL 042-739-8656)で現在、「ジョン・グールドの鳥類図譜ー19世紀 描かれた世界の鳥とその時代」展が開かれている。

 ジョン・グールド(1804-81)はロンドンの博物館に在職時、世界各地から送られてきた未知の鳥の標本に接して鳥類に魅せられ、画才を備えた妻エリザベスの協力で、1831年から鳥類図譜の制作を始めた。作品は、鳥の羽の柔らかさや繊細さを表わすのに適したという、当時の新技法「石版画(リトグラフ)」を採用。刷り上がった墨刷石版画に、色付け師が筆で色を加えて完成させた。

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 作品は予約販売制で、数枚~10数枚ごとにできあがった分冊を購入者に送り、分冊がそろった時点で購入者自身が製本し、1巻としていた。グールドが制作したインペリアル・フォリオ判(約56×39センチ)の鳥類図譜の制作部数は200~500部で、世界的にも貴重な資料となっている。

 同展は、教育博物館が17年かけて収集したコレクションに加えて、山階鳥類研究所の協力により「日本国内初となる44巻」の展示を実現。「鳥類図譜の成り立ちと技術」「グールドの鳥類学」「19 世紀の鳥類図譜」などをテーマに、グールドの鳥類図譜を中心とした、同時代に制作された他の鳥類図譜、グールドのスケッチ、レイアウト画などによる図譜の制作過程や石版画の制作方法がわかる資料、鳥類の進化の様子をグールドの図版で示した鳥類系統樹マンダラなどを紹介。グールドの標本6体と併せて、19世紀の博物学に思いを馳せる。

 東京芸術劇場ギャラリー(豊島区)で開かれた第1期展は、上皇上皇后両陛下も鑑賞。教育博物館の第2期展は、前後期で一部の資料の入れ替えを行う。関連企画として、リトグラフのワークショップ、野外散策、ギャラリートークを予定する。

 開催時間は9時~17時。休館日は教育博物館のウェブサイトに掲載。前期は12月7日、後期は12月10日~翌年2月2日。入場無料。

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