国土交通省が3月23日に発表した今年1月1日時点の公示地価で、町田市・相模原市の平均地価が8年ぶりに下落に転じた。
対前年の平均変動率で、町田市は住宅地△0.6%(前年0.1%)・商業地△1.0%(同1.9%)、相模原市は、緑区=住宅地0.1%(同2.2%)・商業地0.6%(同3.8%)、中央区=住宅地△0.3%(同0.7%)・商業地△0.8%(同1.8%)、南区=住宅地0.0%(同1.4%)・商業地△1.2%(同2.3%)。
町田市の商業地の平均価格は72万4,900円で26市中5位。住宅地の平均価格は15万5,900円で同21位。「商高住低」となっている。
町田駅周辺では、多摩地区の商業地価格4位「野村証券町田支店」(町田市原町田6-3-9)が1平方メートル当たり271万円で前年より7万円ダウン。同10位の町田駅前通り「薬マツモトキヨシ町田東口店」(原町田6-15-15)は同192万円で3万円ダウン。町田駅前通り「三徳ビル」(原町田4-1-7)は同176万円、ぽっぽ町田やブックオフなどが立ち並ぶ原町田中央通り沿いのビル(原町田4-5-8)は78万2,000円。
相模原市内の商業地価格1位は、相模大野駅北口の商業ビル(相模原市相模大野3-14-11)の92万円(対前年△2.6%)で昨年の横ばいからマイナスに転じた。リニア中央新幹線の開業を控える橋本駅から約200メートルの商業ビル(相模原市橋本3-30-1)は49万円5,000円(対前年3.1%)と3年連続でアップした。
町田市内で住宅地の標準地80カ所の対前年変動率を見ると、プラス=0カ所、マイナス=60カ所、ゼロ=20カ所。南町田グランベリーパーク周辺と交通利便性が高い場所以外はマイナスになっている。
地価動向の背景について東京都は、新型コロナウイルス感染症拡大による経済活動の停滞、外出自粛に伴う店舗の収益性低下などを挙げている。