ギャラリー&カフェ「studio fujino(スタジオ フジノ)」(相模原市緑区牧野)が6月19日、オープンした。
木工家具職人の藤崎均さんとアートディレクターの東川裕子さんがイタリアから帰国し、2012年、藤野の佐野川沿いの古民家で開業した同店。賃貸契約の終了で2019年にクローズしていた。
新しい店は養蚕農家の古民家を1年かけて改修。修景と合わせて洗練された空間になっている。家具のショールームとして開いた前店は、藤野在住の陶芸家の作品を取り扱うようになり、来店者をもてなすためにカフェが加わった。新店もその店舗形態を踏襲する。
取り扱う商品は一点物のクラフトやアート作品。陶芸だけでなく、漆器やガラス工芸、木工、アパレルなども扱う。東京から購入に訪れる人が多いという。初回の企画展は、コロナ禍での「体感」を意識したという、「リアル」をテーマに据えて、旧ギャラリーから継続している9人のアーティストの作品を展示販売する。
谷戸を眺望するカフェでは、コーヒー(500円)、チーズケーキ(600円)、サンドイッチ(600円)、藤野のクラフトビール(850円)などを提供する。
藤崎さんは「ここで扱う作家が生業になることを意識して、作品を際立たせる空間をつくっている。これから植栽や電線の地中化などに着手する予定」と説明する。
当面の営業時間は12時~17時。企画展は7月4日まで。営業日などの詳細はInstagramに掲載する。