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藤野の朝採り野菜マーケット「ビオ市」3周年 新規就農者、移住者の交流拠点に

ビオ市の出店者、オーガナイザーの土屋拓人さん(手前)

ビオ市の出店者、オーガナイザーの土屋拓人さん(手前)

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 藤野エリアの有機野菜農家が集まる野菜市「ビオ市」(相模原市緑区牧野)がまもなく3周年を迎える。

藤野野菜を料理して提供するビオキッチン

 平日の午前中に開かれる月2回の市。農業法人が運営するレストランや貸し農園などの複合施設「藤野倶楽部」の営業時間外に新規就農者を中心とした地元農家のほか、飲食店、アーティストが集う。

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 9月2回目の市には、有機栽培農家に加えて、藤野を拠点に世界で内装を手作りするアーティスト、ふんどしづくり歴10年の作家、白いちじく栽培農家、マクロビオティック飲食店店主、ビオ市の野菜を料理して提供するグループ、焙煎コーヒー店、マッサージなど、それぞれ個性的な20組が出店。レジデントDJが市のためにセレクトした音楽を流し、リラックスした空間を演出する。店主、客ともに20歳代~40歳代が目立つ。

 コーディネーターの土屋拓人さんは東京で広告やイベント企画に携わるなか、10年前、「さらなる刺激を求めて」家族で藤野に移住した。「ここには既成概念にとらわれない様々な職業の人が集まってくる。みんな浮き沈みが激しくて、孤独になりやすい。月2回、顔を合わせる『朝活』のイメージでスタートした」と振り返る。

 ビオ市は、数少ない空き家や農地を求める移住希望者と地元の人をつなげる「藤野の玄関先」のような役割も果たし、来場者の1割程度が東京など市外からという。

 都内で旅行会社を経営していたという農家の男性は、約1年の農業実習後、ウェブサイトで情報を発信している農家のサポートで独立した。「市のスタート時から出店し、地元の知り合いが増えた。他の農家との技術の情報交換もできる」と話す。

 「皮ごと食べられる質のいい野菜を安く買えるので助かっている」(マクロビオティック飲食店の店主)、「市のつながりで地元のスーパーにも卸している」(新規就農者)など、それぞれ出店のメリットを見出しているようだ。

 「新規就農希望者にとってはいい環境だと思う。地元の人が受け入れてくれるのは、少なからずお金がついてくるから。不足している職人が歓迎される」(土屋さん)。

 営業時間は8時~11時。毎月第1・3火曜開催。