相模原市は7月2日、藤野駅近くにテレワークセンター「森のイノベーションラボFUJINO(略称=森ラボ)」をオープンした。
旧藤野町役場で、相模原市との合併後はほとんど使われていなかった築30年の建物を転用。中山間地域の活性化を目的に据え、新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金を活用して、来年3月末までテレワークセンターの実証運営を行う。
施設面積は約260平方メートル。2階がコワーキングスペース、3階がオフィスで、会議室や個室をそれぞれ2室設ける。室内のパーティションやホワイトボードは津久井産材で製作。旧藤野町役場の机やソファをリメークして用いて、ぬくもりある空間に仕上げた。
運営は、市・三菱総合研究所・藤野エリアマネジメントが担い、地域資源とテレワーカーをつなげるコミュニティマネジャーらを常駐させる。施設コンセプトは「SDGs with ART」。起業に関するイベント開催や施設利用者が共通テーマに取り組む「プロジェクト」を通じて、地域とつながるハブとなりイノベーションを生み出すことを目標に掲げる。
キックオフイベントで本村賢太郎市長は「森ラボを拠点として、中山間地域を資産として生かし、選んでもらえる町にしたい。ここからビジネスやライフスタイルを発展させていければ」と期待を寄せる。実証実験を踏まえて、来年4月以降の運営形態を検討するという。
利用は予約不要で無料。初回利用時に入館用ICカードの登録が必要。運営時間は8時30分~19時(実証運営中に変更の場合あり)。日曜休館。