J2リーグ第38節が10月8日、町田GIONスタジアム（町田市野津田町）で行われ、FC町田ゼルビアはヴァンフォーレ甲府と3対3で引き分けた。入場者数は8326人。

　ホーム2連敗、前節は3失点を喫して敗れた首位の町田。4日前にAFCチャンピオンズリーグで初勝利を挙げた7位の甲府をホームに迎えた。

　試合は前半、甲府に先制されるも町田が藤尾翔太選手と宇野禅斗選手のゴールで逆転。左サイドからのクロスをピンポイントで合わせた宇野選手はJ初ゴール。

　後半、町田が決定的なチャンスを度々つくるも、オフサイド判定などで追加点ならず。プレーオフ圏内に入るために勝利がほしい甲府は選手交代が功を奏し、アディショナルタイム、再逆転に成功する。それでも町田が意地をみせ、終了間際、宇野選手がゴール前のこぼれ球を押し込んで引き分け。ホイッスル後、両チームの選手がピッチに倒れ込む激闘で勝ち点1を分け合った。

　試合後、黒田剛監督は「試練を乗り越えて、J1昇格にたどり着きたい」と話す。

　町田は消化試合が1試合少ない状況で勝ち点「72」。2位の清水が勝ち点「67」、3位の東京ヴェルディと磐田が勝ち点「65」で続く。町田は10月14日、延期になっていた第26節をアウェー秋田と戦う。

　秋田戦と第39節のアウェー熊本戦を町田が連勝すると勝ち点「78」となり、3位の2チームが勝利したとしても勝ち点差が「10」に開き、残り3試合を残して2位以内が確定、来季のJ1昇格が決まる。さらにアウェー2連勝後、ホーム最終戦の第40節で勝利すると清水の勝敗に関わらず、J2リーグ優勝が決まる。

　町田は14日、秋田戦のパブリックビューイングを町田シバヒロで開く。開催時間は11時30分～16時30分。キックオフは14時。入場無料。ホーム最終戦は10月29日、ツエーゲン金沢と対戦する。