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FC町田ゼルビア、「悲願」クラブハウス完成 練習見学も

関係者によるテープカット

関係者によるテープカット

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 FC町田ゼルビアの新しい練習拠点「三輪緑山クラブハウス」が鶴見川クリーンセンター(町田市三輪緑山1)内に完成し、2月11日、お披露目会が開かれた。

ゼルビアのクラブハウス

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 お披露目会には、藤田晋クラブオーナー、大友健寿社長、下川浩之会長、設計者の隈研吾さん、石阪丈一町田市長、ランコ・ポポヴィッチ監督、地元との調整に関わった加藤久さん、スポンサー企業や地域の代表者らが出席。

 子どもたちも練習する土のグランドから始まったクラブが実績を積み重ね、協力者を増やし、ついにJ1昇格の最終条件をクリアした。大友社長、下川会長は過去を感慨深げに振り返り、「クラブの家ができた」と関係者に感謝の気持ちを表した。

 クラブハウスの完成には紆余曲折があった。同地に練習拠点を作る計画は2010年に持ち上がったが、地元の反対で断念。人工芝での練習期間が長く続いた。クラブは2019年、選手・指導者・クラブ運営・研究者として経験豊富な加藤久さんを招へい。地元との話し合いを続け、理解を得るに至った。

 天然芝のグラウンドは昨年末から使用が始まったが、ロッカールームやトレーニングルーム、食堂などを備える建物は工事が続いていた。建築デザインは前面の芝生に映えることを意識した、跳ね屋根とランダム配置の窓、白銀の外壁が特徴。外観は、ル・コルビジェ設計のロンシャン礼拝堂をイメージしたという。室内は、屋根梁に集成材を用いるなど、木材を多用することで温かみのある雰囲気を出した。「このようなクラブハウスは日本で見たことがない」(隈さん)

 藤田オーナーは「昔からの関係者にとっては『悲願』。すでに出来上がったような状態のクラブに入ったメルカリやミクシィには負けられない」と笑いを誘いつつ、「近隣の人にも誇りに思ってもらえるようなクラブをつくりたい」などと話す。

 練習場内にはだれでも入れるサクラ並木の散策路があり、ベンチも設置されて練習見学ができる。「非公開練習はどうしようか?(笑)」(大友社長)

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