町田で女性工芸家5人の展覧会-東北民話の朗読会も

鴨下蓉子さんの作品

鴨下蓉子さんの作品

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 町田の古民家ギャラリー「可喜庵」(町田市能が谷町)で6月5日より、女性工芸家の創作を紹介する「女の手仕事5人五様展」が開催されている。主催は、現代工芸・美術の出版やイベント企画、作品販売など手がける「かたち21」(金井3)。

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 同展は、東北に伝承する暮らしの「わざ」を収集・実体験するグループ「女わざの会」を主宰する森田珪子さんをゲストに迎え、現代の「女わざ」の視点から女性工芸家の創作を展示・販売するもの。

 かたち21代表の笹山央さんは「日本の女性が世代を超えて継承してきた『わざ』を現代の女性がどのように受け継ぎ、そして『美しくもあり楽しくもあるように』作りなしているか、というところを見ていただきたい」と説明する。

 出品者は、鴨下蓉子さん(ジュエリー)、林孝子さん(ガラス器)、堀内亜理子さん(塗り物)、米山みどりさん(裂織)、服部牧子さん(やきもの)の5人。

 鴨下さんは、真ちゅうを素材に「ドアノブのように使い込まれて生き生きしてくるジュエリー」(鴨下さん)を作る。最近は、紙コップやチョコレートの包み紙などの造形を試みているという。「ジュエリーは宝石や貴金属などの意味で高価なイメージ。しかし、現代では素材が安価なものであっても『手作り』であるとか、あまり見たことがないデザインが価値として受け入れられている」(笹山さん)。

 林さんは、建築資材として作られた板ガラスの切れ端を使ってガラスの器やジュエリーを創作する。「林さんのガラス作品は、全体の仕上がり感はきれいに見えるが、ディテールではジャンキーな味も見せる。そこが魅力的」(同)。

 開催時間は11時~17時(最終日は16時まで)。入場無料。 6月9日まで。7日13時30分からは森田さんによる民話の朗読会も開く。事前予約が必要。

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