町田の「ヘラブナ釣り堀」、50年の歴史に幕-来年1月営業終了へ

町田へら鮒センター

町田へら鮒センター

  • 13

  •  

 東京都内に残る数少ないヘラブナ釣り堀「町田へら鮒センター」(町田市南大谷、TEL 042-722-1754)が来年1月17日、50年の歴史に幕を下ろす。

[広告]

 同釣り堀は1959(昭和34)年開業。開業当時、周囲は畑だったという釣り堀。現在は住宅に囲まれながらも、広々とした敷地に大小2面のヘラブナ池と金魚池を設ける。池の水は地下140メートルからくみ上げた井戸水を使う。

 社長の足立一平さん(85)は「昭和40年代くらいまでは釣り堀に入りきれない人が行列した。良い釣り場を確保するために早朝3時に来る人もいたほど」と振り返り、廃業の理由について「現在の客数は、だいぶ減って1日40人くらい。後継者がいないうえ、施設の維持費用も負担になっている」と説明する。

 35年以上にわたって同釣り堀に来ているという相模原市在住の50代の男性は「なくなってしまうのはとても残念。ここは、わたしのような古くからの常連が多い。みんなそれぞれ思い出がある」と話す。

 「利用客には、ここまで何とか続けることができたことを深く感謝している」と足立さん。

 開園時間は7時~16時。料金は大人2,000円(半日1,500円)。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース