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関東5美術大学の「デザイン系」卒業制作展-アートラボはしもとで初開催

デザイン系学生の企画展らしく広報物などのビジュアルにも力を入れる

デザイン系学生の企画展らしく広報物などのビジュアルにも力を入れる

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 関東5美術大学でデザインを専攻する学生が結成した団体「PIN」が2月1日~3日、アートラボはしもと(相模原市緑区大山町)で卒業制作展「卒制week」を開く。

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 「卒制をやりきる。就活だけが大事じゃない。卒制は美大生最後の戦い」をスローガンに卒業制作の重要性を示し、卒業制作に対する美大生の意識向上を目的とする同団体。多摩美術大学、武蔵野美術大学、東京造形大学、女子美術大学、日本大学芸術学部の「関東五美大」のデザイン系学生が昨年1月に結成した。

 「関東五美大の合同卒業制作展はファインアートしかなかった。デザイン系学生は就職活動が忙しいので、卒業制作に重きを置いていなかったことも理由の一つ」とPIN代表で多摩美術大学4年の甲斐建人さん。「社会に出る前の人生で、卒業制作は本当に重要視すべきではないかと考え他大学に声を掛けた」と説明する。

 これまでに、卒業制作にスポットを当てたフリーペーパー「卒制times」を毎月発行するほか、卒業制作に関する悩みを同世代で話し合う「卒制day」、デザイナーをゲストに迎えての中間プレゼン会「卒制talk」などを開催してきた。「卒制week」は最終結果を見せ合う、「同世代の作品が一堂に集まることで社会に出る前の最後の刺激となる決起式」。

 アートラボはしもとでの開催について、「卒制展は展示施設のしっかりした都心の美術館やギャラリーで開催されてきた。でも、大学関係者や美術に興味ある人は大学近くの会場でも来てくれると思う。アートラボはしもとは展示施設として十分で、自分たちで会場をつくることができる。地域密着の理念がいいと思い、使わせていただくことになった」と甲斐さん。

 期間中、29人が作品を展示するほか、紙の魚で大きなモービルを作るワークショップ「空中水族館」、デザイン事務所「トネリコ」の米谷ひろしさんのゲストトーク、東京音楽大学生の卒業演奏などを予定する。

 「デザイン系の学生による初の合同卒制展。別々の環境で学んできた同世代の学生の思想を肌で感じてもらいたい。社会に対するアピールの場、個人ではなく世代が熱い思いをぶつける場。必ず面白いものになるはず」と来場を呼び掛ける。

 開催時間は10時~19時。入場無料。

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