町田市は12月1日より、ふるさと納税をした人にオリジナル返礼品を贈呈する。1万円以上を寄付すると、町田リス園招待券やFC町田ゼルビア応援セット、食品詰め合わせなどを受け取ることができる。

　町田市が昨年度、市民を含む全国の人々から受けた寄付額は676万円。一方、ふるさと納税を活用した市民に対する控除額は1,809万円。寄付額が控除額を大きく下回っていることから、返礼品の導入で減収に歯止めを掛けたい考え。東京都内では、墨田区や立川市などに続く7区市目の取り組み。

　ふるさと納税は、出身地やお気に入りの自治体を応援するため、国が2008年に創設した寄付制度。自己負担2,000円を超える部分が所得税と住民税から一定上限まで控除される。近年、寄付額を増やそうと競争が生まれるなか、地元企業のパソコン（長野県飯山市）、天然マグロ1本（静岡県焼津市）、ヘラクレスオオカブト（香川県東かがわ市）などのユニークな返礼品で注目を集める自治体も出てきた。

　町田市では寄付金1万円あたり、町田市観光コンベンション協会が選定した「3,000円相当」の返礼品をラインアップ。自己負担額を超える返礼品でお得感を出した。

　申し込みは、ふるさと納税ポータルサイト「ふるさとチョイス」の市専用ページまたは書面で受け付ける。サイトでは、返礼品の注文、寄付のクレジットカード決済、子育てや医療、文化スポーツ振興、交通など寄付金の使い道を指定できる。