「本公演の実現を目指す」劇団を支援-川崎市アートセンター

アルテリオ小劇場

アルテリオ小劇場

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 川崎市アートセンター(川崎市麻生区万福寺6、TEL 044-955-0107)は、演劇やダンスのカンパニーにアルテリオ小劇場をけいこ場として提供する「クリエイション・サポート事業」の募集を開始している。

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 近年、首都圏では同劇場をはじめ、200席規模以上の劇場が次々とオープンしているが、カンパニーやアーティストにとって、劇場の長期利用は財政的に厳しく、また実寸のけいこ場も限られている。劇場を使いこなし、フルスケールの作品を発表できる実力を持った劇団やアーティストの育成が急務となっている。

 昨年に引き続き2回目となる同事業は、劇場そのものをけいこ場や実験の場として提供するとともに、制作・創造のプロセスを全面的に支援し、創作の現場から公共劇場の役割を問い直すことが目的。2009年度に最長2週間の劇場連続利用と本公演を行う「単年度支援」と、本公演は翌2010年度に行う「継続支援」の2つのプログラムを用意し一般公募する。

 支援内容は、最長2週間の劇場連続(占有)利用、本公演の共催・提携、公演制作、広報、技術面での全面的なサポート。応募条件は、演劇やダンスなどの舞台芸術の分野で継続的な活動を行っていること、2009年度または2010年度に川崎市アートセンターで本公演を実施すること、創作プロセスの公開など。

 昨年度は、山賀ざくろ×泉太郎(コンテンポラリーダンス・メディアアート)、セカンドジェネレーション(パントマイム)、大橋可也&ダンサーズ(ダンス)、shelf(演劇)の4団体が利用。shelfは公開けいこを実施し、延べ30人以上が参加しただけでなく、出演者の川淵優子さんが「利賀演劇人2008」で最優秀演劇人賞を受賞している。

 同センターの河合千佳さんは「2009年度は、けいこ場として提供するのではなく、『本公演を実現する』ための支援とした。若手アーティストだけでなく、既に実力がある方にも新しいことを実験する場として当劇場で意欲的な作品づくりをしていただきたい」と期待を寄せる。

 申込書は同センターのホームページからダウンロードできる。募集締め切りは来年1月9日。

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