町田のレストランバー「リックス カフェ アメリカン」（町田市原町田4、TEL 042-723-2211）が今夏、40周年を迎えた。運営会社はDEN（森野5）。

リックス店内

　同店は1984（昭和59）年オープン。店舗面積は約100平方メートル。席数はテーブルとカウンターを合わせて60席。ネオンが輝く大きなバーカウンターを構えた店内には、ビリヤード台やダーツ、サッカーゲームテーブルなどを置き、1960～70年代のレトロアメリカンの雰囲気を演出する。店名は映画「カサブランカ」の舞台となったカフェからとった。

　現店主の岩室能力さんは4代目。学生バイトからスタートし、運営会社の解散を機に、2019年、自身の会社を立ち上げて経営を引き継いだ。「自分の人生の半分以上を過ごした店。30年ぶりに来てくれた方や、初めてのバーをこの店で体験したという方などのことを思いつつ、歴史を積み上げてきたリックスを残したいと思った」と振り返る。

　40周年は、「正確な開店日の資料は残っていないが、当時のスタッフの『暑い日にオープンのチラシを配った』という記憶を元に、暑い夏をオープンの時期に設定した」と明かす。

　経営を引き継いだ1年後、コロナ禍に見舞われたが、「店の規模的に大きな打撃を受けたが、商工会議所など多くの方の支援のおかげ」（岩室さん）で、現在はコロナ禍前の売り上げに戻ったという。

　現在はフードメニューの提供にも力を入れる。「同世代で独身だった常連客がファミリーになっても来店いただけるように、子どもにも対応できるメニューに一新し、店内を分煙化した」

　主なメニューは、クラシックチーズバーガー、マルゲリータ（以上1,280円）、スパイシーバッファローチキン（880円～）、コブサラダ（980円）。ドリンクは、ハイネケン、ブルックリンラガー、ヒューガルデン・ホワイトをたるで提供。アメリカンウイスキー300本、自家製果実酒50種類などを取りそろえ、カクテルメニューは「無限大」だという。客単価は3,500円。

　40周年記念企画として現在、取引先の協賛で、オリジナルグッズやドリンクサービス券、ホームタウンチームの景品などを進呈している。岩室さん「当初8月17日までの企画だったが、たくさんの協賛を頂いたので、8月末まで延長した。リックスがこれからも、みんなのよりどころであり続けられるように頑張っていきたい」と笑顔で話す。

　営業時間は17時～翌2時。日曜定休（祝日を含む連休の場合は最終日店休）。