町田の酪農家らが「手作り生キャラメル」を製造販売-カンロが技術提供

東京みるく工房ピュアの生キャラメル。背後の工房で製造する。

東京みるく工房ピュアの生キャラメル。背後の工房で製造する。

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 乳牛の飼育や乳製品の製造販売などを手がける「東京みるく工房ピュア」(町田市相原町、TEL 042-783-3694)は3月より、八王子で採れた朝しぼり牛乳を主原料とする手作り「生キャラメル」を東京限定で販売している。

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 生キャラメルの主原料は磯沼牧場(八王子市)が生産する「みるくの黄金率」。同牧場の朝しぼり生乳を東京みるく工房ピュアのミニミルクプラントで低温殺菌後、同じ工房内で生キャラメルを製造する。

 「ホルスタインの『さわやかさ』、ジャージーの『まるやかさ』、ブラウンスイスの『あと味の良さ』が相乗された牛乳に生クリームと水あめ、砂糖、バターなどを加え、時間をかけて丹念に煮詰めた。濃厚な味わいが特徴」と同工房理事の北島隆さん。

 レシピ開発と製造技術は、菓子や食品の製造および販売を手がけるカンロ(中野区)が提供。「商品開発の話をカンロから持ちかけられた。都内のターミナル駅で試食サンプル調査を実施するなど、約1年かけて開発した」(北島さん)。

 商品は、プレーン(840円、12粒入り)、ブルーベリー(同)の2種類。現在は、同工房と道の駅八王子滝山、中央自動車道石川パーキングエリアの3カ所のほか、カンロの通販サイトで販売する。プレーンは現在、同通販サイトの人気ランキング1位に。「将来的には東京土産として、羽田空港や東京タワーなどで販売する予定」(同)。

 生産量は1週間に720箱。「気温が上がってきたので、ゴールデンウィークごろに較べると販売の勢いが落ちてきている。対策として、隣の東京アイス工房ピュアで7月中旬から、生キャラメルジェラートや生キャラメルシェイクなどを販売する」(同)。

 同工房は町田市内の酪農家が設立した農事組合法人。町田のしぼりたてミルクを提供するため、牛乳やヨーグルトを製品化するミニミルクプラントを建設。乳牛の飼育から製造・加工・販売・運搬を一貫して運営している。

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