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町田市が「里山活性化」計画案のパブコメ-新名称募集も

北部丘陵地域の風景

北部丘陵地域の風景

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 町田市は1月11日より、既成市街地と多摩ニュータウンに囲まれた里山「北部丘陵地域」の活性化計画案と新名称への意見を募集している。

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 同地域の面積は約1,000ヘクタール。多摩丘陵の原風景を残す自然豊かな地域で、鶴見川の源流がある。同地域内にある小野路は、朝日新聞社の「にほんの里100選」にも選ばれている。

 同地域内では旧住宅都市整備公団が大規模な宅地開発を行う予定だったが、経済状況の悪化で2002年~2003年にかけて中止が決定した。その後、市は農業振興を軸とした計画を策定したが、具体的な事業に結びつかないまま、農業者の高齢化や後継者不足、市街化調整区域のため原則として住宅が建てられないなどの理由により耕作放棄地が増大し、残土埋立てや不法投棄が行われていた。

 活性化計画は、住民や学校、企業、環境保全活動団体など地域に関わる人が担い手となり、相互の連携・協働によって水や緑を守り育むとともに、地域の生活環境を整えながら魅力を高め、町田の里山を将来へ引き継ぐことを目的としている。

 実現プロジェクトには、生活環境の整備、自然環境の保全、担い手の育成、情報発信の4テーマを設定。そのうち、「担い手確保・育成プロジェクト」では、駐車場や休憩施設などの多機能なサービス施設の設置、援農ボランティア育成プログラムの実施、市有地を活用したアイデアコンペの実施などにより、地域住民や新たな担い手が活躍する多様な機会を創出する。

 同プロジェクトは、小山田地域と小野路地域で先行的に実施。小野宿通りでは現在、「観光交流センター」の整備が進められている。

 北部丘陵地域の新名称は「まちだ田園の杜」「まちだ・丘陵の里」「まちだ・ふところの里」。活性化計画の策定委員会がアンケート結果などを参考にして3案に絞った。北部丘陵整備課の西村課長は「北部丘陵は、既成市街地から見て北側にあるために浸透した名称。地域活性化懇談会でも名称変更が課題となった。市民が親しみやすい名称にして、同地域の価値や魅力を高めていきたい」と説明する。

 意見募集は2月10日まで

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