FC町田ゼルビア、堅守ツエーゲン金沢に勝利‐初先発選手らが活躍

スタメンに初めて起用された大前選手(写真中央)

スタメンに初めて起用された大前選手(写真中央)

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 日本フットボールリーグ(JFL)後期第3節が7月16日、町田市立陸上競技場(町田市野津田)で行われ、FC町田ゼルビアはツエーゲン金沢に2対0(前半2対0)で勝利した。観客数は2576人。

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 ゼルビアは前節、FWの小川巧選手とドラガン・ディミッチ選手、MF星大輔選手の主力3人が警告を受けて出場停止、先発に定着しつつあったDF大竹隆人選手が負傷欠場。FW勝又慶典選手は負傷から復帰したばかり。ゼルビアは試合前日、24人目のメンバーとして杉村聡史選手の加入を発表。ポジションはMF。サッカー歴は東京ヴェルディユースと青山学院大学。

 総力戦で試合に臨むことになったゼルビアのポポヴィッチ監督はこれまでDFとしての出場機会が多かったユン・ソンヨル選手をFWに、MF大前博行選手をスタメンにそれぞれ初起用した。「ユンは本来、中盤の選手。トレーニングでコンディションが良かった。ベンチには、試合の流れを変えることができる山腰泰博選手と北井祐季選手の2人を置いておきたかった」(ポポヴィッチ監督)。

 リーグ最多得点のゼルビアに対し、金沢はリーグ最少失点の堅い守備を特徴とするチーム。試合序盤は金沢がゼルビアの特徴であるパス回しを封じる。しかし、気温31.2度の厳しい暑さのなか、運動量で上回るゼルビアが徐々に主導権を握る。24分、DF津田和樹選手のオーバーラップから右サイド敵陣奥でスローインを得ると、ペナルティエリアでユン選手が相手DFを背負ってポストプレー。戻したボールを大前選手が強烈なミドルシュート。先制する。

 さらに31分には、ペナルティエリア中央手前で大前選手が相手DFに倒されてFKを獲得。これを鈴木崇文選手が壁を越えてカーブする弾道の左足キックを右サイドネットに突き刺し、2点目。

 後半はDFラインを下げたゼルビアに対して金沢が攻勢をかけるが、粘り強い守備で得点を許さず、2対0でゼルビアが勝利した。

 試合後、金沢の上野展裕監督は「序盤は我々のペースだったが、ゼルビアはボールへの寄せが早く、パスワークから真ん中にスペースをつくられ、2得点を許してしまった。次の試合に向けて立て直していきたい」と話す。

 ポポヴィッチ監督は「手堅いプレースタイルで質の高いセットプレーを持っているツエーゲン金沢に対して、手堅く戦うことができた。3選手が出場停止、大竹が欠場、勝又もベストコンディションではなかったが、それでも勝利できたということは、私が就任当初から言い続けて来た『チーム全員が一丸となって戦う』ということができている証。大前をはじめとして出場停止の選手の代わりに出場した選手が、それ以上の活躍をしてくれたことが大きな収穫。今日の戦いを見れば、私たちが上位のチームに近づくことができると思っていただけると思う」と話す。

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