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町田ゼルビア、2012「新監督・選手」会見-アルディレス監督、就任経緯を明かす

後列左から、薗田淳選手、相澤貴志選手、平本一樹選手、戸田和幸選手。前列左から、庄司悦大選手、オズワルド・アルディレス監督、鈴木孝司選手。

後列左から、薗田淳選手、相澤貴志選手、平本一樹選手、戸田和幸選手。前列左から、庄司悦大選手、オズワルド・アルディレス監督、鈴木孝司選手。

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 FC町田ゼルビアは1月24日、町田市立陸上競技場(町田市野津田)でオズワルド・アルディレス新監督と新加入選手の会見を開いた。

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 アルディレス監督は1952年、アルゼンチン生まれ。トッテナム・ホットスパー(イングランド)、パリ・サンジェルマン(フランス)などで攻撃的MFとして活躍。1978年のワールドカップではアルゼンチンの優勝に貢献し、大会最優秀MFに選出された。

 指導歴はスウィンドン・タウン(イングランド)を皮切りに世界各国のクラブを率いた。日本では、清水エスパルス、横浜Fマリノス、東京ヴェルディを指揮し、それぞれのチームでタイトルを獲得したJリーグ名将の一人。「オジー」の愛称で呼ばれている。

 オファーを引き受けた理由について、アルディレス監督は「ここ数年、トッテナムの大使をしながら、ロンドンで5人の孫たちと落ち着いて過ごしていたが、唐井ゼネラルマネジャーから連絡があったとき、断ることができなかった。サッカー人間にとって、プレーすることが一番好き。それができなくなると、次にできることは指導。そうでないとアドレナリンが出ない。オファーを受け、すぐに『イエス』と答えた」と振り返る。

 ゼルビアでのプレースタイルについては、「清水、マリノス、ヴェルディで見せたサッカーが私のサッカー。良いプレーを見せなくても勝つことができるが、私は勝利よりも良いサッカーを選ぶ。それにはまずボールをキープしなければならない。相手がボールを持ったときは作業着に着替えて努力し、ボールを奪ったら、ドレスアップして華麗なサッカーを見せたい」と説明。

 「まずはJ2に定着することを目標にする。そうすればJ1という夢を見ることができ、昇格も可能になる。私が指導していたころと比べて、J1とJ2の差はそれほど開いていない」との認識を示す。

 唐井ゼネラルマネジャーは「少年サッカーの街の時代からの、パスにこだわった攻撃的なサッカーをやり続けたいという思いで3年間、仕事をしてきた。昨年の監督がそのスタイルを築き上げてくれた。そのスタイルを引き継ぎ、上のカテゴリーで戦える監督を呼ぶことが課題だった。若い選手を育てた実績のある監督なので楽しみ」と新監督招聘(しょうへい)の理由を説明した。

 会見に出席した新加入選手は、GK相澤貴志選手、DF薗田淳選手(以上、川崎フロンターレ)、MF戸田和幸選手(ザスパ草津)、MF庄司悦大選手(専修大)、FW平本一樹選手(東京ヴェルディ)、FW鈴木孝司選手(法政大学)の6人。

 町田市出身の戸田選手は「町田でサッカーをして大きく成長できたからプロへの道が開けた。2年間、膝の故障で満足できるプレーができなかった。地元は自分の中でとてつもなく大きく大切な場所。だからこそ重たく感じて、すぐにオファーを受けることができなかった。その気持ちを伝えたうえで、昨年12月から練習に参加する流れで加入させていただいた。町田はサッカーの街、うまくて強くなければいけない。そういうところで育った一人としては、その流れをトップチームで作り、子どもたちの目標になり、夢であるようなクラブにしていきたい」と意気込みを見せる。「膝は良くなったが、年齢的にもこれ以上の思いをもってやれるクラブはない。最後のチーム、すべてを出し尽くして気持ちよく引退したい」とも。

 唐井ゼネラルマネジャーは会見中、ホーム開幕戦を町田市立陸上競技場で開催できなかったことに関する記者からの質問に対して、「町田市副市長、担当部長、クラブ社長と私でJリーグに伺い、3月20日からの試合を野津田で開催させていただきたいと説明した。Jリーグから今後、結論が発表されると思う」と明かした。

 ゼルビア1月29日、玉川学園でクラブ会員限定の2012シーズン新体制発表会を開催する。

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