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アートラボはしもとで美大生らの自主企画展-「ぞっこん」テーマに

「ぞっこんの法則」展示作品

「ぞっこんの法則」展示作品

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 美大生らが1年以上かけて準備した企画展「ぞっこんの法則」が8月4日より、アートラボはしもと(相模原市緑区大山町1、TEL 042-703-4654)で開催されている。

ギャルをテーマにした展示作品

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 相模原周辺に美術大学や美術学科が複数立地する特徴を生かし、それらの学生が企画立案から出品交渉、運営に至るまで展覧会づくりの過程をすべて体験する長期型のワークショップ「エキシビション・プログラム」のお披露目となる同展。

 今回で6回目の開催。今年新設されたアートラボはしもとでは初開催となる。プログラムには、青山学院大学、首都大学東京、多摩美術大学、東京藝術大学、東京造形大学、明治学院大学から11人の学生が参加し、企画を練った。

 「ぞっこんの法則」は、心ひかれるものを見つめ、かけがえのないものを見つけていく過程。「わたしたちの世代は冷めていると言われる。情報やモノがあふれる社会の中で、本気で取り組みたいと思えるなにか一つを選ぶことは難しい」と学生スタッフは説明する。

 出展作家の所属大学は、女子美術大学、多摩美術大学、東京造形大学。学生スタッフが大学の芸術祭やギャラリー展示などの出展作家から9組を選定した。展示作品は絵画、彫刻、映像、パフォーマンスなど。子供向けテレビ番組、ツインテールの地下アイドル、ギャルなどを素材に、元マンションギャラリーだった同ラボの展示空間を生かしたインスタレーションを展開。「空間に合うような作品を見つけることが難しかったが、通常の美術館のようなホワイトキューブとは違った場所でできるということは貴重な体験」

 「参加学生はみんな個性が強く、様々な価値観を知る良い機会だった」と同ラボの村上さん。「展覧会の企画は、すべてが白紙の状態から作り出す作業が大変。テーマやコンセプトが決まるまでは、つらい時期が続いた」と振り返る。

 「展覧会のテーマが決まり、作家が決まり、形がどんどん出来上がっていく過程で展覧会への『ぞっこん』の気持ちが生まれた。展覧会作りを通して、一つのものを作り上げる難しさを知ることができた思う」とも。

 開催時間は10時~19時。水曜休館。今月26日まで。観覧無料。関連プログラムとして会期中、作家と学生スタッフによるトークショーやパフォーマンスなどを予定する。

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