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町田の「高原書店」閉店 45年の歴史に幕

高原書店

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 町田の古書・古本店「高原書店」(町田市森野1)が5月8日、閉店した。同店フェイスブックページで明らかにし、同日、東京地方裁判所で破産手続き開始の決定がされている。

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 同店は1974(昭和49)年、町田初の古書店としてオープン。数回の店舗移転で売り場面積を拡大しながら、相模原市や横浜市、新宿区などに支店を出店。1985(昭和60)年の小田急町田駅前のPOPビルへの本店移転では「大型古書店」として注目された。

 古書販売に加えて、目録を兼ねた冊子の発行や店内の美術サロンを地元美術家の発表の場として提供。八木義徳さんや遠藤周作さん、桜田常久さんなど町田ゆかりの作家との交流もあったという。直木賞受賞作家の三浦しをんさんは大学卒業後、同店でアルバイトした。

 現店舗には2001年に移転。もともと学習塾だった店舗の面積は約700平方メートル。1階~4階の各教室にジャンル別に本を収容。廊下に設置した本棚で白州正子さんや三浦さんら町田ゆかりの作家を紹介していた。

 同店フェイスブックページには「高原書店は『閉店』いたしました。40年もの長い間、ご利用いただき本当にありがとうございました」と書き込まれ、閉店を惜しむコメントが寄せられている。

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