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町田で「山の版画家」畦地梅太郎展 「山男」シリーズなど100点

「山男(二)」 1953年

「山男(二)」 1953年

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 町田市立国際版画美術館(町田市原町田4、TEL 042-726-2771)で現在、「畦地梅太郎・わたしの山男」展が開かれている。

 「山の版画家」と称される畦地の作品のなかで、「山男」シリーズを中心とする100点を紹介し、「山男」を通じて伝えたかったものは何かを探る企画。

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 畦地は愛媛の農村生まれ。16才で故郷を離れ、さまざまな仕事についたのち、版画をはじめる。創作版画運動の先達や仲間たちにならい、都会や故郷の風景を描くなかで、主題の「山」にたどりつく。浅間山、石鎚山などの大きく力強い山のすがたを大きいとはいえない版画の画面に描いて、評価を確立する。

 戦後、「単なる山の景色を描くことのむなしさを思う」ようになった畦地は1952年、「山男」を発表。山の風景に親しんでいた人びとに驚きを与えるとともに、素朴であたたかな山男は人々の心をつかみ、畦地作品の代名詞となる。

 山に登る前の高まる気持ち、厳しい自然の中でライチョウに出会いなごむ心、山頂で目にした深く濃い青空。ひたすら山を歩き、心うたれたものを木版画で表現しつづけた畦地。晩年は町田市鶴川で過ごし、名誉市民になった。

 「畦地は自らの表現と造形を追求し、常に先に進もうとした。自身が齢をかさね、時代とともに美術表現が移り変わっていくなかでも、自分自身の心をうつものを表現することに真摯にとりくみつづけた」(担当学芸員)

 関連企画として、「あとりえ・う」(鶴川1)を運営する畦地堅司さんのトーク、プロムナード・コンサート、「夏休み!山男総選挙」などを予定する。

 開場時間は10時~17時(土曜・日曜・祝日は17時30分まで)。月曜休館(月曜が祝日の場合は開館、翌火曜休館)。観覧料は、一般=800円、大学・高校生・65歳以上=400円、中学生以下は無料。同じチケットで「インプリントまちだ展2019」も鑑賞できる。9月23日まで。

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