町田発のメロディックメタルバンド「Free As Birds(フリーアズバーズ)」が1月にベストアルバム「LAST CAMPANELLA(ラスト・カンパネラ)」をリリースした。
同バンドは2014年、活動開始。バンド名の由来は任天堂のゲームソフト「スターフォックス」に登場するチーム。当初はロイド・スカーレットさん(Vo.Key.)のソロプロジェクトとして、ゲームやBGMの楽曲提供、同人サークルイベントでのCD販売を行っていた。2018年にライブ活動をスタートし、玉川大学出身のロイドさんとピル佐藤さん(Dr.)をコアメンバーとするバンド形態に変化。音楽ジャンルは、ゲーム音楽に影響を受けたというドラマチックな展開のメロディックスピードメタルに主軸を置く。
ベストアルバムは通算10枚目。DTMで作った過去の楽曲を4人のメンバーがバンドサウンドにアレンジし、大げさなほどメロディアスで哀愁的なフレーズ、「メロディックスピードメタル最強」のサウンドを追求した。ロイドさんは「演奏不可能だったり、変拍子で展開がマニアック過ぎるようなフレーズを、私よりひとまわり年上で経験あるベーシスト・東出さんのアドバイスでアレンジした」と説明する。
今後はミュージックビデオの制作に力を入れつつ、ライブ活動を継続し、ドイツで開かれるヘヴィメタル・フェス「ヴァッケン・オープン・エア」への出演を目指す。
「白塗りの人間がギターやドラムで爆音を鳴らすイメージだったメタルが今は、ガールズメタルのようにサウンドもビジュアルも多様化して自由になった。私たちは、音源制作からリリース、撮影まで全て自分たちで手がける。作品の制作過程やゲームやアニメとコラボした動画を公開するなど、『好きだからやってみる』という同人的でプリミティブな精神を大切にしていきたい」とも。
ベストアルバムの価格は2,200円(税込)。ディスクユニオンなどで販売する。