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相模原の神社で「はやぶさ2」帰還祈願 「呼ばわり山のご利益」求め

はやぶさ2ミッション成功祈願祭の参加者

はやぶさ2ミッション成功祈願祭の参加者

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 相模原市の新田稲荷神社(相模原市中央区共和1)で9月26日、小惑星探査機「はやぶさ2」のミッション成功祈願祭が開かれた。

 同神社の境内には周辺が平地の原野だった時代、行方不明者を探すために作った「呼ばわり山」があり、山頂の今熊神社に参拝すると、迷子や捜し物が戻ってくるとの言い伝えがある。

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 そのご利益を求め、初代「はやぶさ」が宇宙空間で消息をたった際、当時のプロジェクトマネジャー川口淳一郎JAXA教授は「発見祈願」に毎晩訪れたという。はやぶさ2のプロジェクトチームも参拝し、小惑星リュウグウへのタッチダウンを成功させている。

 新型コロナウイルス感染予防のため関係者のみで開かれた祈願祭には、同神社総代会会長、地元商店会や自治会の代表者、JAXAと地元をつなぐ有志団体のメンバー、國中均JAXA 宇宙科学研究所長、津田雄一はやぶさ2プロジェクトマネジャー、本村賢太郎相模原市長らが参加。社殿で帰還願祈祷をした後、今熊神社を参拝した。

 國中所長は「我々はコロナという新しいバロメーターにひるむことなく解決して次のステップへ歩みを進めることを目指している。必ず、はやぶさ2のカプセルを相模原市に持って帰ってくる」と力強く語る。

 津田プロジェクトマネジャーは「6年前、みなさんに見送っていただいたときには想像していなかった大成果を収めている。カプセルを回収したら、淵野辺のJAXAに持って帰り、できるだけ速やかに『お宝の中身』を見て、みなさんと喜びを共有したい」と話す。

 はやぶさ2は現在、上空3000万キロメートルを飛行中。12月6日、オーストラリアにカプセルを送り届けた後、地球と火星の間を回る小惑星「1998KY26」に向かう。