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町田市、2023年度予算案を発表 パラアリーナ整備やリス園リニューアルも

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 町田市が2月14日、2023年度の予算案を公表した。

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 一般会計と特別会計を合わせた総予算額は3,004億1,615万円で、対前年度比76 億 2,206 万円(2.6パーセント)の増加。コロナ禍からの社会経済活動の正常化が進みつつある一方、 ロシアによるウクライナ侵攻を背景とした先行きの不透明な経済状況下で、光熱費の高騰や物価上昇の影響を見込んだ。

 税収は707億1,164万円で、経済活動の回復に伴う市民税の増収、都市計画税率のアップなどによる増収を見込む。一方、現時点での2022年度から2026年度までの「財政見通し」は、5年間で74億円の収支不足で、「大変厳しい財政状況」にあるという。

 本年度は、「なりたいまちの姿」を掲げる町田市基本構想・計画の実行計画である「5カ年計画」の2年目で、同計画の重点事業プランに位置づけられた9つの政策分野について重点的に取り組む。

 新規事業は、「子どもにやさしいまち条例」の制定、保育園・幼稚園などの安全対策、高校生年代の医療費助成、(仮称)町田木曽山崎パラアリーナ整備の検討、リス園リニューアル計画の策定、「町田市性の多様性の尊重に関する条例」に基づくパートナーシップ宣誓制度の導入などを盛り込む。

 施設整備では、鶴川駅北口広場の整備工事、野津田公園スケートパークの基本設計、9月に開園する忠生スポーツ公園の整備、原町田大通りの歩道拡幅、香山緑地の整備などを盛り込む。街づくり関係では、多摩都市モノレール沿線まちづくり構想の策定、森野住宅周辺地区まちづくり構想の事業性検討などを盛り込む。

 「芹ヶ谷公園“芸術の杜”パークミュージアム推進事業」(8億3,354万円)では、(仮称)国際工芸美術館の整備工事に着手し、2026年3月の開館を目指す。同美術館の整備工事の総事業費は33億3,388万円。資材高騰などにより当初予算の28億6,000万円から約4億8,000万円増えた。さらにパークミュージアムに民間活力を導入するための整備・運営事業委託料として2023年度から2038年度までの15年間の総事業費を103億4127万円としている。

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