町田の住宅団地「町田木曽住宅」に5月25日、コミュニティ型生活サービス拠点がオープンする。
同施設は、団地を管理する東京都住宅供給公社(以下、JKK)が開設した。JKKが公募で選んだヤマト運輸が施設を運営する。町田市を含む三者協定を結び、連携して地域活性化と市民サービス向上を図る。
JKKによるコミュニティ型生活サービス拠点の開設は初めて。JKKがこれまで、多摩ニュータウン内に2カ所開設した「地域交流拠点」と比べて、「生活サービスに力を入れる」という。
延べ床面積は250平方メートル。施設内には、生活サービス拠点(90平方メートル)とコミュニティースペース(100平方メートル)を配置する。
生活サービス拠点では、ヤマト運輸が運営するコミュニティ拠点「ネコサポステーション」のノウハウを生かした、家事サポート、買い物支援、宅配便の受け取り・発送、日常生活の困り事相談の受け付け、地域や生活に関する情報の提供・発信を行う。
コミュニティースペースには、町田市の情報提供スペースを設置するほか、体操教室やスマホ教室などのイベント開催、趣味や子育て、学習、カルチャースクールなどの会場として貸し出すことを想定する。
JKKの担当者は「三者協定により、生活サービスに限らず、防災や防犯、子育てなど様々なさまざまな展開ができる」と期待を寄せる。
町田木曽住宅エリアは1962(昭和37)年に建設が始まった。管理戸数は約5000戸。子育て世帯の減少と高齢化が進み、空き家の増加やコミュニティー活動の担い手不足が懸念されるなか、全てすべての居住者にとって暮らしやすい生活サービスの充実や多世代交流によるコミュニティーの活性化が課題となっている。