相模大野駅北口駅前の再開発事業区域で今月から、ビアガーデンが開かれている。運営主体は、「ビストロ 魚炉魚炉(ぎょろぎょろ)」(相模原市相模大野3)と「博多中州屋台 鈴木ラーメン」(同)のオーナー2人。
「事業区域では建物の解体工事が始まり、すでに退去している店も多いが、まちのにぎわいを少しでも保ちたい。我々が入居する建物が壊されるまで、短い期間だが何かやろうと考えた」と魚炉魚炉オーナーの中田克己さん。
中田さんは、隣の博多ラーメン店オーナーの鈴木孝さんと2人でビアガーデンを切り盛りする。「このような営業形態は、再開発組合の理事や行政の担当者にとってレアケース。さまざまな問題はあったが、何とか実現できた。その代わり、言いだしっぺの2人が責任をもって営業する。ビアガーデンを始めて、お客さんからは『良かった』という声を聞く。再開発組合の理事にも来店していただいたが、こういうのを嫌う人はいないのでは」(中田さん)。
メニューは、注文を受けてから屋外で炭火焼きする焼き鳥3種(各100円)や千葉県産の焼きハマグリ(350円)のほか、アジフライ(250円)、富士宮焼きそば(600円)、皮付きポテト塩辛バター(450円)、とんこつラーメン(650円)、ギョーザ(350円)などを提供する。ビストロとラーメン店がそれぞれ店内で販売する料理も提供するためメニューは多彩。ドリンクは、生ビール(400円)、チューハイ(300円)、ハイボール(350円)など。
「再開発を機に商売をやめてしまう年配の方もいるが、私たちは再開発事業が終わってからがスタート。商売を続けていくことが大切だと考えている。ビアガーデンはいつまで営業できるか未定だが、『大野もんじぇ祭』までは持たせる」(中田さん)と意気込みをみせる。
相模大野駅西側地区第一種市街地再開発事業の区域面積は約3.1ヘクタール。大型商業施設(約33,000平方メートル)、個店(約18,000平方メートル)、公共公益施設(約8,400平方メートル)、分譲・賃貸住宅(計428戸)などの施設を予定。2012年度の竣工に向けて、今年度から建物の解体・除却工事が始まっている。
ビアガーデンの営業時間は18時ごろ~23時。雨天と日曜は休業。