かまぼこ板をキャンバスに見立てた作品を展示する「かまぼこ板絵国際コンクール 小さな美術展」が2月7日より、小田急百貨店町田店（町田市原町田6）で開催される。

　小田原のかまぼこ店「鈴廣」が創業120周年の記念行事として1982（昭和57）年から開催する同展。「食べたあとに残るかまぼこ板に、もう一度新たな命を吹き込む」というコンセプトで隔年開催し今回が14回目となる。単に絵画のテクニックを競うのではなく、作品の個性やアイデアにも審査のポイントを置く同コンクールは、地域や世代を超えた人気を集め、第10回展からは国際コンクールとして海外からも作品を公募している。

　会場では、入賞作品296点を含む全応募作品7,626点のほか、イラストレーターの水森亜土さんや書家の紫舟さん、若手日本画家の絹谷香菜子さんなど、さまざまなジャンルで活躍する招待作家の作品23点も展示。

　見どころは、従来の「ジュニアの部」「一般の部」に加え、初めて募集した「絆（きずな）の部」。「絆の部」では、親子、兄弟、夫婦、友人など、2人で別々の板に絵を描き、その2枚の板を組み合わせて一つの作品に仕上げる。「2人の絆の深さをかたちにした温かみのある作品214点がそろった」（主催者）

　開催時間は10時～20時（10日は19時まで、14日は16時まで）。入場無料。同14日まで。同展実行委員長の久里洋二さんによる似顔絵と作品展示即売会（12日）、水森亜土さんによるお絵かきパフォーマンス（13日）も予定する。