マリア・シャラポワや錦織圭ら世界のトッププレーヤーを多数を輩出しているアメリカのテニスアカデミー「IMGアカデミー」現役コーチによるセミナーが3月28日、町田市内で開かれた。IMGアカデミー、留学代理店「プランB」（町田市中町1）の共催。

スクールの様子

　講師のハイロ・アルダナさんはジュニア時代、コロンビアで1位、ワールドランキングでもトップ40に入る実績を残し、同アカデミーでのコーチ歴は26年に及ぶ。その間、シャラポワ、エレナ・ヤンコビッチを含む多くのプロテニスプレーヤーを指導し、ジム・クーリエらのスパーリング・パートナーも務めている。

　セミナーには、名コーチの直接指導を受けようと中学・高校のテニス部員、顧問教師、現役コーチ、シニアプレーヤーなど45人が参加。アカデミーやトレーニングメソッドの紹介のほか、メンタルタフネス、ショットの基本技術やダブルスの戦術など、実践的なアドバイスも行われた。

　錦織選手のプロ初勝利の試合を紹介するなど、日本のテニスファンが世界のトップレベルを、より身近に感じられる構成。錦織選手はバックハンドストロークが上手だったにもかかわらず、フォアに回り込んで、より攻撃的なテニスをするようアドバイスしたことなどのエピソードも明かした。

　「テニスは瞬発力、バランス感覚と精神力、そして何より楽しむことが大切」とアルダナさん。「上達するには時間がかかる。夢を持ち続け、努力を続けなさい。決して諦めないで」と日本のテニスプレーヤーにメッセージを送った。