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「ポケモン発祥」の町田でも「ポケモンGO」人気

田尻さんが少年時代を過ごしたと推測される恩田川での「ポケモンGO」プレー画面。

田尻さんが少年時代を過ごしたと推測される恩田川での「ポケモンGO」プレー画面。

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 スマートフォンのゲームアプリ「ポケモンGO」配信が7月22日に始まり、子どもから大人まで幅広い世代が町田市内のいたることでゲームを楽しんでいる。

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 ポケモンは、ポケットモンスターの略称。初めはゲームボーイ用ソフトとして20年前(1996年)に発売された。その後、アニメ、キャラクター商品、カードゲーム、劇場映画などへ展開され、世界中で人気を博している。ゲームアプリは、「Ingress(イングレス)」で位置情報ゲームを広めた米ナイアンティックラボと任天堂が共同開発した。

 ポケモンGOは、架空の生物(モンスター)を現実世界で捕まえる。街なかや水辺など場所によって現れるモンスターが異なるほか、アイテムを手に入れることができる「ポケストップ」や周囲のプレーヤーと対戦を楽しむことができる「ジム」が点在しているためプレーヤーは様々な場所を訪れ、他のプレーヤーと交流する。

 ポケモンの生みの親である田尻智さんは少年時代を町田で過ごした。著書「田尻智 ポケモンを創った男」のなかで、少年時代の昆虫取りの体験をポケモンに注ぎ込んだと語っている。ザリガニやクワガタがいた田んぼや雑木林が宅地開発でなくなり、近所の釣り堀がゲームセンターになったことで、「インベーダーを撃つ生活」にガラッと切り替わったと明かす。

 ポケモンGOを地域活性化や観光客の誘致につなげようとする取り組みが全国で出始めた。ポケモン発祥の町田でも生かすことができるだろうか。町田市は、生き物に触れる機会を増やしたり、生物の多様性を保全したりするための計画を6月に策定している。生き物の減少がきっかけとなって誕生したポケモン。スマホを持って人々が歩きまわることで、身近な自然の大切さを知る機会が生まれるかもしれない。

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