相模原市新磯地区の伝統行事「相模の大凧まつり」が5月4日、相模川の河川敷で始まった。
天保年間(1830年頃)から続くとされるこの行事は、例年、延べ16万人以上が訪れる相模原を代表する祭りの一つ。新戸、上磯部、下磯部、勝坂の4地区の保存会で構成する「相模の大凧文化保存会」が中心となり、凧作りと凧揚げの技術を地域で受け継いでいる。
新戸会場で揚げられる「八間凧」は、縦横約14.5メートル、重さ約950キログラム。毎年実際に揚げられている凧としては日本一の大きさを誇る。
公募で決まった大凧の題字は、「穂風(ほのかぜ)」。世界が穏やかで実り豊かな年となるよう願いが込められている。同保存会の八木亨会長は「田園風景が広がるこの地域らしい言葉。稲穂が風に揺れる情景を思い浮かべた」と話す。
初日は13時ごろから風の状況を見極めながら大凧揚げがスタート。新戸会場では1回目の八間凧揚げが14時20分すぎに行われた。滞空時間は約50秒。大勢の引き手が綱を引き、風を受けて巨大な凧がゆっくりと浮かび上がると、来場者は河川敷に座り、空を見上げながらその迫力ある様子を見守った。
この行事には五穀豊穣や子どもたちの健やかな成長を願う意味も込められている。新磯地域では大凧まつりが終わると田植えが始まるという。
同行事は明日も行われる。相模原市の会場は、新戸(新戸スポーツ広場)、勝坂(同)、下磯部(磯部頭首工下流広場)、上磯部(三段の滝下広場)の4カ所。座間市でも座架依橋上流の相模川グラウンドで100畳の大凧が揚げられる。
開催時間は10時~16時。大凧揚げの時間は、風の状況による。