FC町田ゼルビア、「ジャイキリ」対決制す-ソニー仙台FCに3対1

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 日本フットボールリーグ(JFL)後期第7節が9月11日、多摩市立陸上競技場(多摩市)で行われ、FC町田ゼルビアはソニー仙台FCに3対1(前半1対0)で勝利した。観客数は1,746人。

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 試合に先立ち、ゼルビアの守屋実代表がJリーグ予備審査結果を報告。Jリーグから「スタジアム2010年基準」を新たに提示されたことが、同審査不通過の原因ではないことを説明し、「ゼルビアは2011年からの昇格を断念せざるを得ない」と表明。「あらゆる意味で危機に直面しているが、ここで夢を捨てるわけにはいかない。『市民クラブ・ゼルビア』の真価が問われるのはこれから。皆さんとともに2012年からのJリーグ昇格に向けて一緒に夢を実現したい」と宣言した。

 対戦相手のソニーは先週の天皇杯2回戦でゼルビア同様、Jクラブに「ジャイアントキリング」を演じたチーム。昨年からの対戦成績はゼルビアの1分2敗。試合前、選手らは昨年9月11日に逝去したゼルビア強化育成部長の沖野等さんに黙とうをささげた。

 試合は32度を超える厳しいコンディションの中、序盤からゼルビアが豊富な運動量を生かして、ソニーゴールに迫る。29分、左サイドバックに初起用された鈴木裕輔選手の豪快なミドルシュートで先制。前半を1対0で折り返す。

 後半52分にはMF大田康介選手からのパスをFW勝又慶典選手がダイレクトシュート。ドライブのかかったボールは相手ゴールキーパーの頭を越え、追加点。その後、ソニーはFW町田多聞選手を投入。徐々にペースをつかむと69分、町田選手がゴール前にドリブルで持ち込みシュート、1点を返す。勢いに乗るソニーは決定機を何度もつくるも、ゼルビアGK修行智仁選手がファインセーブ。一進一退の攻防に。83分、FW山腰泰博選手のシュートをゴールキーパーが弾いたところを勝又選手が詰めて3点目。3対1でソニーに初勝利した。

 試合後、相馬直樹監督は「チーム全体の気持ちを奮い立たせて勝利を掴んだ天皇杯の直後ということもあり、気持ちの持って行き方としては難しい試合だったが、選手は高い集中力を発揮し結果を残してくれた。多くの時間帯で相手を運動量で上回り、圧倒することができたと思う」と話す。

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