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新百合ヶ丘で「しんゆり映画祭」-ボーダーレスで野心的な32作品を上映

昨年の映画祭の様子

昨年の映画祭の様子

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 「KAWASAKIしんゆり映画祭2011」が10月8日より、ワーナー・マイカル・シネマズ新百合ヶ丘(川崎市麻生区上麻生1)と川崎市アートセンター(万福寺6)で開催される。主催はNPO法人KAWASAKIアーツ。

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 日本映画大学(万福寺1)が立地する地域の特徴を生かし、ボランティアスタッフの公募や市民プロデューサー制度の導入など、一般市民が企画運営を行う同映画祭。開催は17回目で、昨年は2426人が来場した。

 今回は「映画の現在(いま)と未来(あした)」をテーマに、国内外を問わず、これからの映画のあり方や見せ方について示唆を与える作品をセレクト。「映画×バレエ、映画×小説、映画×音楽、映画×舞台、映画×活弁など、映画の枠を広げてしまうような、ボーダーレスで野心的な作品がめじろ押し」(主催者)。監督や俳優のトークイベントも連日行う。上映作品数は32本、参加ゲストは石橋蓮司さん、スネオヘアーさん、山崎ハコさん、永島敏行さんなど25人を予定。

 オープニング上映は、喜劇王チャップリン名作「黄金狂時代」「街の灯」「モダン・タイムス」とチャップリンの名作をバレエで踊るルイジ・ボニーノさんと草刈民代さん主演の「ダンシング・チャップリン」(周防正行監督)。特別企画として、横浜放送映画専門学院(現・日本映画大学)出身の佐々部清監督の最新作「ツレがうつになりまして。」を上映し、監督が舞台あいさつする。

 市民スタッフの注目作品を紹介する「しんゆりセレクション」では「冷たい熱帯魚」(園子温監督)、「ヘブンズストーリー」(瀬々敬久監督)、「四つのいのち」(ミケランジェロ・フランマルティーノ監督)など8本を上映。

 若手監督を応援する企画「New Wave Japan」では、喜劇「歓待」(深田晃司監督)の上映に併せて同監督が所属していた劇団青年団(平田オリザ主宰)の演劇「ヤルタ会談」を公演するほか、元ミュージシャンでうつ病の禅僧を描いた「アブラクサスの祭」(加藤直輝監督)、イスラエルで人気の自動車スバルを題材にパレスチナの日常を描いたコメディー「ピンク・スバル」(小川和也監督)の3本を上映。

 そのほか、三陸鉄道チャリティー上映会、「布川事件」と「原発」をテーマにした「たたかうドキュメンタリー」、活動弁士の澤登翠さんによる活弁付き無声映画の上映、「スクリプター・白鳥あかねの映画人生50年」などの企画も用意。永島敏行さん主演の最新作「HESOMORI-ヘソモリ-」の映画祭上映に合わせて、アートセンター前で永島さんが主催する青空市場を開催。新鮮な野菜や和紙など映画の舞台になった福井県の物産を販売する。

 観賞料金は、通常プログラム=一般1,000円(前売り800円)。10月16日まで。

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