三菱化学生命科学研究所が2010年に解散へ-39年の歴史に幕

三菱化学生命科学研究所

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 三菱化学(港区)は3月24日、100%出資子会社のライフサイエンス研究機関「三菱化学生命科学研究所」(本社=港区、研究所=町田市南大谷)を2010年3月末に解散すると発表した。

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 同研究所は1971年、ライフサイエンスの基礎研究所として設立。生命現象の基礎研究だけでなく、環境や生命倫理も研究対象にするなどユニークな研究方針は、社会的にも大きな影響を与えた。2004年からは、「疾病治療の進歩に役立つ基礎研究」を新たなミッションに掲げ、研究所内外から公募により採用された研究リーダーと研究テーマを軸とする新たな研究体制を進めている。

 解散の理由について、三菱化学は「生命研を取り巻く環境は、設立当初とは大きく変わり、現在では、大学で生命科学の研究も盛んに行われるようになり、国、民間の同分野にかかわる研究所も多数設立されている」「三菱ケミカルホールディングスグループの医薬事業の発展で、創薬にかかわる研究も質・規模ともに大きく変化した」と説明している。

 研究所の敷地面積は26,000平方メートル。今年4月1日現在の所員数は177人。

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