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町田の「レトロ喫茶」1周年 老舗高級クラブで二毛作ビジネス

店長の藤田さんがコースターの裏に似顔絵を描くサービスも

店長の藤田さんがコースターの裏に似顔絵を描くサービスも

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 小田急町田駅近くに喫茶店「喫茶 円舞之館」がオープンして1年が経った。店長の藤田優衣さんは「コロナの影響でいまだに時間を限定して開いているが、『インスタ映えする』と若い女性の来店が増えている」と話す。

喫茶 円舞之館の店内

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 同店は開店して48年目、客単価が数万円という高級クラブ「円舞之館」の営業時間外を活用。「夜の街」のイメージが強い通りに面し、地下店舗への入口に営業時間中だけ看板を置くことから、駅から徒歩1分の立地で隠れ家的な存在。エントランスと店内の重厚なインテリアがレトロな雰囲気を醸し出す。

 藤田さんは「昼間の空いている時間帯を生かそうという話になり、私が美術大学出身ということもあって、画廊と喫茶を合わせた店を開こうと提案した。近隣には美術系の大学が多数あるが、展示する場所が少なく、私の知り合いは高いお金を払って銀座の画廊を借りていたので、需要があると考えた」と説明する。

 店内の壁を作品展示スペースとして提供。現在、美大生や社会人などの作品約20点を展示。買い手がついた作品もあるという。席数はカウンター10席(現在はコロナ対策で5席)、4人程度が座れるボックスが8席。

 主なメニューはブレンドコーヒー(650円)、エスプレッソ(600円)、カフェラテ(680円)、ソフトドリンク各種(320円)など。フードはナポリタン(990円)、ゆで卵付きピザトースト(650円)、プリン(550円)など、「インテリアに合うようなレトロなメニュー」を取り揃える。

 ビール(700円)やワイン(600円~)、ブランデー(850円)などのアルコール類も提供。クラブの雰囲気で気軽にお酒が飲めると好評だという。客単価は1,000円。

 「夜の様子に慣れていたので、昼間、店内に子どもがいることをおもしろく思う。今後、展示作品を増やしていきたい」と藤田さん。

 営業時間は現在、短縮営業で11時~17時(通常は19時)。金曜・土曜・日曜のみ営業。Free Wi-Fi、充電設備を備える。店内は全面禁煙。支払いはキャッシュレスを推奨する。作品の展示費用は2週間で700円。販売する場合の手数料は2割。

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