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町田で「ショートフィルム」フェス-国内外の名作を紹介

福島第一原発事故後の未来を描いた平林勇監督の作品「663114」

福島第一原発事故後の未来を描いた平林勇監督の作品「663114」

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 国内外の短編映画を紹介する「町田CON-CANショートフィルム・フェスティバル」が2月11日・12日、町田市民フォーラムなど3会場で開催される。

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 同フェスは2005年よりネット上で開催されている短編映画祭。「CON-CAN=魂(こん)を観(かん)る」ことを主眼として、作家のメッセージ性や世界観を多様な表現に落とし込んでいる作品を中心にセレクト。「タンペレ映画祭」(フィンランド)、「ベルリン映画祭短編部門」(ドイツ)などの海外映画祭と提携し、日本の若手作品を紹介している。

 町田初のオフラインイベントのプログラムコンセプトは「Crossroad/交差路」。実行委員長の浅井竜介さんは「旧鎌倉街道にみられるように、武蔵野平野以北の人々が鎌倉や京都に向かう道すがら、必ず通過しなければならなかった多摩丘陵に位置する町田だからこそ、現代の文化交流基地として再びクロスロードとなろうという決意」と説明する。

 期間中、「フィンランド特集」「女性クリエーター特集」「ラブ・ストーリーズ」など7つのプログラムで上映。監督や関係者などゲストを交えたトークなども予定する。

 注目は、CMディレクターとしても活躍する平林勇監督の特集。福島第一原発事故後の未来を描き、ベルリン国際映画祭ジェネレーション部門短編部門選出など、海外でも注目された作品「663114」を上映するほか、監督がゲストとして登壇し作品の誕生秘話や各映画祭での反応、短編映画の魅力を語る。

 「町田の中心市街地には映画館がない。興行的な維持が難しいとは言え、現状のままでは町田の文化的発展が後退する。芸術文化としての作品や社会的メッセージを持った作品を上映することで町田から文化を発信していきたい」と浅井さん。

 チケットは、2日間通し券=3,000円(パンフレット付き)、1日券=2,000円(同)。

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