町田マルイ8年ぶりの全館改装が6月27日、ブック＆カフェ新店のオープンをもって終了した。同社広報担当者によると、改装前と比較して来店客が30％増えたという。

　改装の特徴は「雑貨と食」の充実。人通りが多いJRと小田急線の乗り換え通路に面する2階に、食物販店や雑貨・カバンのセレクトショップ、現在は輸入食材・菓子店が入るイベントスペースを導入。人の流れを店内に呼び込んだ。

　ファッションブランドが並んでいた上階のフロア構成も大きく変更。2本あった動線を1本にまとめ、ソファや植物を置いた休憩スペースを各フロアに設置し、空間にゆとりを持たせた。

　雑貨やマルイのプライベートブランドの取り扱いを増やすことで、年代にとらわれない品ぞろえにした。「改装の目玉」という約2倍近く増床した靴売り場では、松雪泰子さんをCMに起用した「ラクチンシリーズ」のシューズが人気を呼んでいる。

　30～40代を中心に50代までを対象にした座談会を重ね、店づくりに生かした。町田店で客の意見を聞きながらの全館改装は初めてという。

　「誰もがフラッと立寄れ、日常使いできる店として客数が拡大し大変好評をいただいている」と広報担当者。「今後も継続してご意見をいただき、お客さまのニーズにお応えした品揃えの充実により店の魅力を高めていく」とも。

　営業時間は10時30分～20時30分（一部店舗により異なる）。