オランダに活動拠点を置くジャズサックス奏者・岡部源蔵さんの2度目の来日公演が10月12日、京都でスタートする。

　岡部さんは町田市出身。幼少期に地元のピアノ教室でクラシックを学び、高校時代はスガナミ楽器でレッスンを受けたという。日本の大学を中退後、イタリアの国立音楽院でクラシックとジャズのサックスを学んだ。

　卒業後はヨーロッパのジャズの中心地オランダに拠点を置き、ハーグ王立音楽院ジャズサックス科修士課程を修了。ビバップ以前の「古き良きジャズ」の現代的再解釈に取り組み、セカンドアルバムを発表した。

　今年リリースしたサードアルバムは、オランダ全国ジャズクラブ協会が独創性の高い新進ミュージシャンを発掘する「Young VIPs 2017」に選出。国営テレビ放送の音楽番組、主要クラブ、フェスへの出演など活動の幅を広げる。

　演奏するグループ「オカベファミリー」は岡部さんが2009年にオランダで結成。アルトサックス、ピアノ、ドラム、ベースのオーソドックスな編成ながら、型にはまらないサウンドとハーモニー、ライブパフォーマンスに自信を持つ。

　来日公演は東京、横浜、大阪、京都など計10カ所。町田では10月15日、Coffee & Jazz NOISE（14時～）とInto The Blue（19時～）の2公演を行う。「地元の方々に自分の音楽を知ってほしいので、昼はカフェで子どもでも気軽に入れるアフタヌーンコンサート、夜はジャズクラブで演奏する」と岡部さん。

　「メンバーそれぞれの国籍が異なるのがバンドの大きな特徴。本当の意味での国際的文化交流を実現していると信じている。言語も文化も異なる4人がどのような音楽を生み出すか楽しんでほしい」と話す。