SC相模原は9月5日、相模原ギオンスタジアムで行われた明治安田J3リーグ第5節でAC長野パルセイロと対戦し、1-1で引き分けた。前半4分に先制を許しながらも、後半開始直後にFW棚橋尭士が同点ゴールを決め、勝ち点1を積み上げた。入場者数は2123人。
前節に今季初黒星を喫し、中三日でのカップ戦を落とした相模原が立て直しを図る一戦。試合はいきなり動いた。前半4分、長野MF近藤貴司にペナルティーエリア外からのシュートを決められて、相模原は早い時間帯から追い掛ける展開となった。
失点後は相模原が主導権を握った。シュタルフ悠紀リヒャルト監督が試合後に「左サイドを中心に攻めるのは事前にプランしていた形」と明かしたように、前半は左サイドを起点に攻撃を組み立てた。棚橋と杉本蓮のコンビネーションを軸に相手陣内へ侵入する場面を作ったが、クロスやシュートまで持ち込み切れない。
シュタルフ監督は試合後、「突破できているのにもう一回戻してしまう」「クロスを上げればいい場面で横パスを選んでしまう」と振り返り、アタッキングサードでの判断に課題があったと指摘した。
それでも試合の流れは相模原に傾いていた。前半を通じて長野を自陣に押し込み続け、セットプレーの機会も獲得。監督も「失点以外はほとんど相手が我々の陣地に入ってくる時間はなかった」と内容面での優位性を強調した。
ハーフタイムには「もっとボックスに侵入し、エナジーで押し切ろう」と選手たちに指示。その言葉通り、後半開始直後に試合が動く。
後半3分、右サイドを駆け上がった沖田空が鋭いクロスを供給すると、ゴール前へ飛び込んだ棚橋がダイビングヘッド。今季完全移籍した棚橋の初先発・初ゴールで、相模原が試合を振り出しに戻す。
同点後の相模原は、前半とは異なる形で長野ゴールを脅かす。後半に入り長野の守備ラインが高くなると、その背後を狙った縦パスやロングボールを多用。スピードのある前線の選手が裏へ抜け出し、相手ゴールへ迫る場面が増える。
シュタルフ監督は「後半は相手がラインを上げてきたので背後のスペースが空いてきた」と振り返り、「相手が出てきた時のカウンターは速い」とチームの持ち味が発揮された時間帯だったと分析。終盤にかけても相模原が攻勢を続けたが、あと一歩のところで勝ち越しゴールを奪えなかった。
「2点目、3点目を取れるだけの十分なチャンスの芽は、ここ5ゲーム共通して数え切れないくらいあると思う。そのチャンスの芽を最後のゴールネットを揺らして花開くところまで持っていく力のブラッシュアップが必要」(シュタルフ監督)