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相模原の飲食店が「小型EVキッチンカー」導入 屋内利用も

橋本自動車学校で営業中の小型EVキッチンカー

橋本自動車学校で営業中の小型EVキッチンカー

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 相模原市内で飲食店を展開するセラム・グループ(相模原市中央区並木1)が7月より、小型EVキッチンカー営業を始めた。

小型EVキッチンカーの屋内営業

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 車両は、高山自動車(狛江市)とジェイアール東日本建築設計事務所(渋谷区)が共同開発した「マイクロフリーダ」。車両のサイズは、全長2140ミリ、全幅1120ミリ、全高1990ミリ。公道を走って建物のエレベーターを経由し、屋上で厨房を展開するといった利用が想定されている。

 セラム・グループは現在、市内で3店舗を展開。コロナ禍で総菜や弁当販売に力を入れるなか、新しい事業として小型EVキッチンカーを導入した。「屋上でのワインバーやビアガーデン催事、オフィスビルやショッピングモールへの出店を考えている」と同社広報担当の門倉美咲さん。

 導入にあたっては、ベース車両の足回りを強化したり、水タンクを低位置に直したりして走行性能を高めた。車内は、運転スペースと厨房スペースを区画。雨対策でシェードを追加するなど、営業しながら改良しているという。

 橋本自動車学校(緑区橋本台1)の屋外駐車場で営業開始。9月上旬に初めて、屋内の相模原商工会館に出店した。「食堂や売店がない建物で、あたたかい食べ物を提供したところ好評だった。建物に入ってこそ生きる車両だと実感した」

 厨房部分はユニットを入れ替えることで、カフェ営業などに転換可能。2台導入し、フード提供車とビール提供車といった体制にも対応する。今後の展開について門倉さんは「商工会館のテスト導入を機に屋内営業へ力を入れていきたい」と話す。

 定期営業は水曜のランチライムで、橋本自動車学校に出店する。現在のメニューは、キーマカレー、エビピラフ(以上700円)、地場野菜を使ったタコライス(800円)。

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