アメリカンフットボール社会人リーグの最高峰「Xリーグプレミア」第10節が11月3日、富士通スタジアム川崎(川崎市)で行われ、ノジマ相模原ライズ(以下、ライズ)は富士通フロンティアーズ(以下、富士通)に12−28で敗れた。
両チームはすでに日本一を決めるプレーオフ「ライスボウルトーナメント(RBT)」進出を決めており、より有利なシード順位を争う重要な一戦となった。
ライズは序盤から苦しい展開となった。第1クオーター(Q)中盤、ライズは富士通に約7分をかけた攻撃をタッチダウン(TD)で締めくくられ先制を許す。ライズも直後のシリーズで敵陣40ヤードまで攻め込んだが、クオーターバック(QB)の大橋功典選手のパスがインターセプトされ、得点にはつながらなかった。
第2Qには、キッカー(K)の佐藤太希選手が30ヤードのフィールドゴール(FG)を決めて3点を返した。しかし直後のキックオフで、富士通のグラント・サマジー選手に98ヤードのリターンTDを許し、せっかくつかみかけた流れを手放した。さらにTDを追加され、前半を3−21で折り返した。
第3Qにも得点を許し、点差は25点に広がった。それでもライズは第4Qに意地を見せる。大橋功典選手から、副主将でWR(ワイドレシーバー)の宜本潤平選手への24ヤードTDパスが決まり反撃。追加点を狙ったプレーは実らなかったが、佐藤太希選手が45ヤードFGを成功させ、12−28まで追い上げた。
総獲得ヤードでは富士通を上回りながらも、ターンオーバーやスペシャルチームでの失点が響いた。敗れはしたものの、攻撃で前進した距離を示す総獲得ヤードは291ヤードを記録し、富士通の282ヤードを上回った。レシーブ獲得ヤードでは、WRのチェイス・コタ選手が86ヤード、宜本潤平選手が69ヤードを記録した。
試合後、吉澤祥主将は観客に向け、「ふがいない試合をしてしまい、とても悔しい。このまま下を向いていては、最終節もRBTも勝てない。必ず強いライズとして戻ってくる」と巻き返しを誓った。
伊倉良太ヘッドコーチは「試合の入りで、やるべきことができなかった」と敗因を挙げ、課題には「弱いというより、まだ荒い」メンタル面を指摘。「やるべきことをやれば、相手がどこであろうと勝てる」と言い切った。
2013年から2022年まで富士通に在籍し、主将として日本一も経験した宜本潤平選手は、古巣について「やっぱり強い」と率直に語った。その一方で、「前半に攻め切れなかったことがそのまま点差になった。ただ、富士通相手にもドライブできたシリーズはあった。最後に得点を取り切ることが課題」と前を向いた。
リーグ戦最終戦となる次節は11月15日、富士通スタジアム川崎でオール三菱ライオンズと対戦する。