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町田市、2022年度予算案を発表 総額2,879億円、「なりたいまちの姿」へ積極投資

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 町田市が3月2日、2022年度の当初予算案を発表した。

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 一般会計と特別会計を合わせた総予算額は2,878億9,589万円で、対前年度比124億217万円(4.1パーセント)の減少。市長選挙の関係で原則、政策的な事業を市長の政策判断に委ね、骨格的予算として当初予算を編成した。

 本年度は、「なりたいまちの姿」を掲げる町田市基本構想・計画の実行計画である「5カ年計画」の初年度で、同計画の重点事業プランに位置づけられた政策を実現するため、必要な事業に取り組む。

 予算で重点的に取り組む事業は、教育関連=教育情報化推進事業(4億8,522 万円)、中学校給食センター整備事業(2億2,329 万円)など。2024年度2学期から順次、市内中学校の全員給食を実施する。

 施設整備では、「芹ヶ谷公園“芸術の杜”パークミュージアム推進事業」(4億9,402万円)で(仮称)国際工芸美術館の整備工事に着手し、2026年3月の開館を目指す。

 町田市バイオエネルギーセンターに関する事業として、忠生スポーツ公園整備事業(2億4,389万円)は、閉鎖した最終処分場の上部に多目的芝生広場やバスケットボールコート、壁打ちテニスコートなどを整備し、2023年度8月に開園予定。(仮称)蓮田公園整備事業(4億4,333万円)は同施設周辺の魅力向上や環境整備を推進する蓮田緑地を整備し、2023年プレオープン。

 都市計画道路築造事業(12億4,013 万円)は、原町田大通りと芹ヶ谷公園を繋ぐ「都計道3・4・11」の予備設計と用地取得、多摩ニュータウン通りの延伸部など8カ所の整備を進める。駅周辺の街づくりでは、鶴川駅と相原駅で駅前広場や道路などの整備を行う。

 ソフト的な事業では、町田駅周辺の中心市街地の空き店舗に出店する事業者に賃借料(上限70万円)と改装費(上限200万円)を補助する「中心市街地空き店舗等利用促進事業」(2,500万円)、インターネット上で歴史資料約 2,000 点などを紹介する「町田デジタルミュージアム」は2022 年 4 月に公開。併せてYou Tube配信や拡張現実などに取り組む。

 図書館の再編成で、鶴川駅前図書館に集約する方向で検討されていたUR鶴川団地内の「鶴川図書館」は、存続を求める市民の声を受けて市民協働型図書館へ再構築。地域住民を主体とした運営団体の立ち上げを支援する「新たな図書館づくり推進事業」(1,156万円)に取り組む。

 第3弾となる「キャッシュレス決済プレミアムポイント事業」(7 億534 万円)は今夏、実施予定。決済金額の最大20パーセントのプレミアムポイントを付与する。1回あたり付与上限=1,000円、期間中の付与上限=5,000円。事業委託候補者はPay Pay。

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