中国の伝統楽器によるコンサート「二胡と揚琴の響宴～悠久なるアジアへのノスタルジア」が3月1日、ギャラリー&ホール「アートスペース・オー」（町田市小川2）で開催される。主催は、舞台芸術鑑賞グループ「かしの木山NEXT」（TEL 042-729-5485）。

　二胡（にこ）は、2本の弦を間に挟んだ弓で弾く擦弦（さつげんがっき）楽器で、揚琴（ようきん）は、台形の木に張った144本の弦を2本のバチでたたく弦楽器。演奏者は、劉鋒（リュウ・フォン）さんと成燕娼（チョン・イェン・チュアン）さん。

　劉鋒さんは、北京国立中央音楽大学器楽学部で著名な音楽教育家である二胡大師・蒋風之さんに師事。中国芸術祭コンクールで演奏第1位を受賞するなど二胡のトップ奏者として評価されている。1992年に来日後、テレビや映画音楽、コンサ－トなどで幅広く活動。現在、東京と横浜で二胡教室を開くほか、CD「劉鋒二胡の世界」などをリリ－スしている。

　揚琴奏者の成燕娼さんは中国国立北京中央音楽大学卒業後、中国音楽大学講師となる。映画「西太后」公開コンサ－ト、寺内タケシさんや西城秀樹さん、李香蘭さんのコンサートなど国内外で演奏活動を行っている。

　かしの木山NEXTは、町田で演劇や音楽、芸能などの舞台を鑑賞する機会を企画・実施する会員制のグループ。八王子車人形「東海道中膝栗毛」（2006）、村上敏明テノールコンサート（2007）、坂田稔カルテットクリスマスジャズコンサート（2008）など、年間5～6回の舞台を鑑賞する。

　同コンサートは、特別企画として会員以外の参加者も募集する。同会代表の津田紀代さんは「こんな豪華な組み合わせの演奏を、町田で聴けるということはまたとない機会。手づくり鑑賞会の楽しさを体感して、会員になって一緒に鑑賞会を企画してほしい」と期待を込める。

　開演は16時。参加費は4,000円（小学生以下3,000円）。チケットは同グループと久美堂書店本店（原町田6）で取り扱う。