ドメスティックブランド「PHABLIC×KAZUI（ファブリック バイ カズイ）」の町田アトリエに10月18日、服と家具と雑貨のコンセプトショップ「Phablic Basement Living-room」（町田市森野2、TEL 042-785-4628）がグランドオープンする。

　デザイナーの瀧澤日以さんは1979（昭和54）年生まれの相模原市出身。舞台・映画・PVなどの衣装制作に関わった後、同ブランドを立ち上げ、洋服を中心としたアパレルとアクセサリーを全国のセレクトショップで展開している。2年前に「ファッションの中心地」青山から町田にアトリエを移した。

　「青山に拠点を構える必要はない」と瀧澤さん。「ショールームとの契約でPRできるし、自分でセレクトショップを訪れて作品を置いてもらうこともできる。なにより家族のそばで暮らし、緑豊かな地元で地域に根づいた活動もしたいと考えた」と振り返る。デザイナー活動と平行して、「通勤に費やしていた」時間をショップ運営に充てるという。

　場所は市役所そばの住宅地に立つマンションの地下室の元倉庫。店内は、白を基調としたシンプルでナチュラルな雰囲気に仕上げた。

　自身のブランドの洋服やアクセサリーのほか、同ショップを一緒に立ち上げた瀬谷孝一郎さんがヨーロッパで買い付けた古着や靴、家具、自転車、国内の職人が製作した食器やアロマなどの生活雑貨を扱う。「ここを目指して、わざわざ足を運んでいただく立地。駅近くの店では取り扱わないような品を集めている」という。

　9月中のプレオープンでは、ブランドのファンなどが市外から訪れているという。「特殊な立地、特殊な形態での運営。さまざまクリエーターと共に店やイベント空間としての機能を充実させ、訪れた人や関わった人に『楽しい』と思ってもらえる空間にしたい」と意気込みを見せる。

　営業時間は10時～22時。土曜のみ営業。